方向性情報による自然画像中のテクスチャ領域の抽出

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概要

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自然画像の領域抽出については、近年、多くの方法が提案されている. これらの方法は家、壁のような比較的、鮮明な領域を抽出するためには良い結果を得ている. しかし、山、雲、木のように表面が複雑で、粗く、乱雑な領域 (以後、自然テクスチャと呼ぶ) の抽出は従来の方法では必ずしも良い結果を得ていない. 理由として、多くの方法がそれらの領域を画素濃度値による特徴だけで抽出しようとしている点が挙げられる. 1つの解決法として、それらの領域の特徴である表面の粗さを算出するフラクタル次元による研究がなされている. 本研究は個々の画素のエッジの方向性情報と大きさ (以後、エッジ方向、エッジ強度と呼ぶ) を用いることで、表面の乱雑さを算出する新しい特徴を提案する. 最終的に、新しい特徴によって表面の乱雑さを算出することで、自然画像中の木の領域を抽出することを目的とする.
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12

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