エージェントによる電子商取引のための自動競り方式の開発

概要

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情報技術の進展により, ネットワーク上での電子商取引(Electronic Commerce)への取組みが活発に行われている. 製品情報の紹介, 供給者と購入者との仲介, 部品入札等がネットワーク上で実現されつつある. ネットワークを用いた商取引の電子化により, 従来業務の効率化促進, 新たなビジネスチャンスの創出が期待される. しかし, 氾濫する情報, 増加する取引機会に対し, もはや人間だけの対応では限界に来ており, 取引担当者を支援するシステムが必要不可欠となっている. 一方, エージェント技術の進展により, 従来の情報検索, 繰り返し作業, 定型業務の代行だけではなく, ルールや知識を持ち知的処理をも代行する「インテリジェントエージェント」と呼ばれるエージェントが実現されつつある. エージェント実装のための技術も開発されてきている. これらの基盤技術が利用可能となったため, エージェント技術の様々なアプリケーションへの応用研究が近年注目されてきている. 本稿では, ネットワーク上での競り取引に着目し, 公正で効率的な電子商取引を実現するため, エージェント技術を適用した競り方式を提案する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12