力学モデルに基づく最適曲面の自動構成システム

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電力土木工事における大規模な地下工事を実施するには、地質構造を把握することが重要である。ここでは、地質調査で行われるボーリングデータから、それらを結ぶ最適な3次元曲面を生成するための力学に基づいた新手法を提案する。地質境界面は3次元空間内の開曲面とみなせる。この曲面を推定する方法として、地質調査ではボーリングによる1次元サンプリングを行う。つまり、ボーリングによる局所的なデータから地質境界面の3次元的な形状を推定できればよい。ところが、ボーリングによって明らかになるデータは、地質境界面の位置座標R_<ai>と、境界面のボーリンク軸からの傾き角θ_<ai>の2つであり、境界面を決定するために下可欠な軸回りの回転角φ_<ai>についてはボーリングの性質上決定出来ない。ここで添字aiは、a番目のボーリングのi番目の境界面を意味する。もし、十分多数のボーリングデータが与えられている時は、ボーリングデータのうち境界面の位置座標のみを用いて、比較的精度の良い境界面形状が得られる。しかし、ボーリングデータが十分に与えられることは少なく、まばらなボーリングデータから境界面を推定せざるを得ないことが多い。この場合、ボーリングデータから得られるもう一つのデータ、ボーリング軸からの境界面の傾き角θ_<ai>を生かす必要がある。つまり、軸回りの回転角度θ_<ai>をいかに決定するかという問題が残される。本報告では、軸回りの回転角度を力学モデルに基づいて、自動的に逐次的に決定する方法を提案する。
1992-09-28

力学モデルに基づく最適曲面の自動構成システム

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