形態素解析の後編集による解析用辞書知識の獲得

概要

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日本語の形態素解析用の辞書作りは、英語などの場合と比べると困難が伴う。英語等のように分かち書きされる言語では、語の認定にはほとんど問題はないが、日本語のような切れめのない言語では、語をどのような単位で切り出すべきか明確ではない。また、語の認定のしかたにより、接続規則も変わってくる。機能語についても、学校文法に出てくるような単純な助詞、助動詞だけでなく、複合的な機能語も数多い。そこで我々は、形態素解析用辞書構築を支援するシステムを作成したので報告する。このシステムはテキストベースに蓄えられた実際のテキストを計算機で解析しながら、その結果に人手で修正を加え、解析用辞書を自動的に拡張していく。本研究では特に機能語、複合的な機能語を洗いだすことを目的と考えている。我々は、先に構造付きテキストベースとその検索システムTWIXについて報告したが、この形態素解析用辞書構築支援システムは、構造付きテキストベースの作成支援システムとして使用していく予定である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24