構成要素間の位置的/意味的関係に基づいた道路情報の抽出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、カーナビゲーション・システムをはじめ、既存の地図を計算機に入力し、その上で各種サービスを行なう地図情報処理システム(GIS)が普及されてきている。市街地地図中の道路の接続関係、つまり道路情報は、これらシステムの中で最も基本的な要素であるが、現在、その入力は人手を介したものが多く、システムを構築する際の時間の浪費、入力誤差といった問題があげられている。それゆえ、計算機を用いて、既存の地図より自動的に道路情報を抽出することが望まれている。この要求に対して、これまでに様々な方法が報告されているが、未だ実用の段階には至っていない。地名などを表す文字列や地図記号といった異種要素と、地図内の道路が相互に重なり合っていることが道路の自動抽出を困難にしている。本稿では、地図内に存在する構成要素の位置的/意味的関係に基づいた道路情報の抽出手法を提案する。本手法では、道路以外の要素を抽出し、その情報を利用することにより、道路情報を補完的に精錬する。ここで、位置的関係とは、相互に重なり合って地図上に表記されている異種要素間の関係のことであり、一方、意味的関係とはある要素の存在理由が別の要素の存在によって支えられている関係のことである。本稿では、これらの関係を用いて道路情報を抽出する方法と、実際の地図を用いて実験した結果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
関連論文
- D-045 地理情報システムでのイベント管理に向けたBlog処理(D分野:データベース)
- イベントモデルによる地理情報の取扱い(セッション5C : 空間DB)(夏のデータベースワークショップ : DBWS2004)
- 近似経路に基づく配送車両の索引手法(セッション1B : インデクス)(夏のデータベースワークショップ : DBWS2004)
- 知識ベースに基づいた図書目録カードの理解
- 長時間トランザクションにおけるタスクフローを用いたトランザクションの実行制御
- 発想支援対話における協調的応答のための発話プランニングモデル
- イベントと状況変化の依存関係に基づいた野球中継のインデキシング支援
- イベント-アクション・モデルに基づく動画像検索システムSTRIKE
- タスク結合によるタスク実行の効率化とタスクスケジューリング
- オブジェクト指向パラダイムに基づくワークフローの構成法
- ワークステーション・クラスタ環境における並列化コンパイラの構成
- 関数呼出し文並列化手法に基づいた粗粒度プロセス生成手法
- 分散プロセス間における大域変数の共有方法
- 概念階層属性による属性集合を取り入れる事例ベース構造
- 分節化に基づいたマルチメディア・データのモデル化
- LISP知的教授システムにおける教師モデル機構
- TMS的機構に基づいたプログラム言語教授における学習者モデル
- エージェントの概念に基づいた長時間トランザクション管理
- ハイパービデオを用いたビデオ・データベースの効率的なブラウジング手法
- 状況変化に基づく内容推定によるビデオ・データベースのインデキシング支援
- レイアウト的特徴に基づいた文書画像の分類
- HARMONY:適応型協調学習環境の構築 (教育における認知的アプローチ/一般)
- 複数の解導出過程が存在する問題における学習状況把握機構
- 協調学習支援のための解導出シナリオによる学習状況把握機構の枠組
- ライフログ内の記録画像を対象とした撮影コンテクストに基づく検索(セッション4A : 画像DB)(夏のデータベースワークショップ : DBWS2004)
- 動画像セグメント検索のためのモデル化手法
- 道路情報自動抽出における未抽出道路の協調的推定法
- 構成要素間の位置的/意味的関係に基づいた道路情報の抽出
- イベント-アクティビティ・モデルに基づくシーン検索における可変的な役割の利用
- 時区間の抽象化階層に基づいたオブジェクトの状態表現モデル