HARMONY:適応型協調学習環境の構築 (<特集>教育における認知的アプローチ/一般)

概要

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近年、教育支援システムに関する研究が盛んに行われており、それらは支援の対象と方法、学習目的などの基にCAI, CAL, ITS, CSCLの大きく4つのカテゴリに分類可能である。また、研究そのものもこれらのカテゴリに対象を限定し、特定の閉じた環境を探求するものが多い。しかし,現実世界で、我々は独立した環境内で学習するのではなく、目的に応じて動的に環境を変化させることで効果的に知識を獲得している。そこで、本稿ではウェブ上で学習者の目的に応じた学習形態を自由に形成し、消滅することが可能な適応型協調学習環境、HARMONYの枠組みを提案する。HARMONYはlearner、coordinator、assistantの3種類のエージェントがら構成される。Learnerは擬似学習者であり、個々の学習者と学習空間のインタフェースとなる。Coordinatorは協調学習における教師の役割を果たし、グループの学習状況を把握し、必要時に適切な助言を生成する。AssistantはITSの枠組みを保持し、個々の学習者の学習状態、能力に応じた指導を展開する。学習者はlearnerを通して他の適切なエージェントと動的にコミュニティを形成し、相互に知識をやりとりすることによって、常に適切な学習環境で学習することが可能となる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-06-09

HARMONY:適応型協調学習環境の構築 (<特集>教育における認知的アプローチ/一般)

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