ベクトル計算機向き共有二分決定グラフ処理法
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概要
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論理回路設計支援システムを実現する上で、論理関数の高速な処理は重要な位置を占める。とりわけ計算機上での論理関数の内部表現がこれらのシステムの効率を大きく左右するため、これまで種々のものが提案されてきたが、なかでも共有二分決定グラフによる論理関数の表現は表現が一意で比較的コンパクトであるといった優れた性質がある。近年、共有二分決定グラフの処理系はワークステーション上に実現され、論理照合、テスト生成、論理合成などへの応用が報告されており、その有効性が認められつつある。本稿では、共有二分決定グラフの処理を高速化するため、ベクトル計算機向きの効率のよい処理手法について考察し、そのアルゴリズムを提案する。また、これをベクトル計算機HlTAC S-820/80上で評価した結果を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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