汎用超並列オペレーティングシステムカーネルSSS-COREの基本構想
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年多くの超並列計算機が研究開発され実用化に向かっている。コストパフォーマンスにすぐれた超並列計算機システムは次世代のメインフレームとして有望であり、用途を限定せずに使用されるべきものである。しかしながら、現在のところ科学技術計算の分野に用途が限られているのが実情である。これはOSが超並列計算機に並列計算の高速性を活かしつつ汎用性を持たせることに失敗しているからである。共有メモリ計算機において、従来のUMA(Uniform Memory Access)型ではシステムの規模を大きくとることが出来ないので、NUMA(Non-Uniform Memory Access)型であることが必然である。以前より我々はUMA型共有メモリ計算機上で高性能と汎用性の両立を目指したOS核SS-COREの研究を行ってきた。本稿では、SS-COREをNUMA型共有メモリ計算機に対応して拡張したSSS-CORE(Scalable SS-CORE)の実現において考慮すべき問題点負について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
-
平木 敬
東京大学大学院情報理工学系研究科
-
松本 尚
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻:科学技術振興事業団さきがけ研究21「情報と知」領域
-
松本 尚
東京大学大学院情報理工学系研究科:科学技術振興事業団さきがけ研究21「情報と知」領域
-
古荘 進一
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
-
平木 敬
東京大学大学院情報理工学研究科
関連論文
- パケット喪失履歴に基づいたTCP輻輳制御方式 (コンピュータシステム)
- CellおよびGPGPUの性能比較評価(ARC-5:並列処理1,2008年並列/分散/協調処理に関する『佐賀』サマー・ワークショップ(SWoPP佐賀2008))
- ハードウェア・エンジンを用いた10GbE上のTCP通信解析(HPC-17 : 高性能通信)
- 難読化コンパイラのユーザによる保護強度調整機構(コンピュータシステム技術,2009年並列/分散/協調処理に関する『仙台』サマー・ワークショップ(SWoPP仙台2009))
- 命令フェッチ調節とサイズ可変なReservation Staionによる電力消費最適化(ARC-1:低電力アーキテクチャ,2006年並列/分散/強調処理に関する『高知』サマー・ワークショップ(SWoPP 高知2006))
- ソフトウェアDSMにおいてfetch-on-writeによる通信トラフィックを削減する手法
- 細粒度パケット間隔制御の実装と評価(OS-4: 通信システム, 2005年並列/分散/協調処理に関する『武雄』サマー・ワークショップ(SWoPP武雄2005)-研究会・連続同時開催-)
- インテリジェントNICを用いた高帯域ネットワーク向けTCP通信方式(OS-3:ネットワーク)(2004年並列/分散/協調処理に関する『青森』サマー・ワークショップ(SWoPP青森2004) : 研究会・連続同時開催)
- 動的逆アセンブル手法の高速化(ハードウェアアクセラレーション,SWoPP佐賀2008-2008年並列/分散/協調処理に関する『佐賀』サマー・ワークショップ)
- 高信頼性マルチホーミング通信方式(ネットワーク,SWoPP佐賀2008-2008年並列/分散/協調処理に関する『佐賀』サマー・ワークショップ)