能動的システムにおけるユーザへの干渉戦略とその改善機構
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概要
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ユーザが明示的に要求しない潜在的な欲求に対しても、自発的に助言などを提供する能動的なシステム(図1[figure])を提案している[山口94]。ユーザはシステムからの干渉を予期していないので、システムの情報提供によって、継続中の作業を妨げられ、中断させられることになる。継続中の作業からシステムの自発的な動作に、ユーザの注意を緩やかに移すため、特に最初の発話が重要である。アドバイスの時期や重要度の判断が適切でないと「お節介でうるさい」「気が効かなくて役立たず」などとなり、かえってユーザのストレスを増加させる。本報告では、能動的システムがユーザに対して干渉する場合に、最初の発話がコミュニケーションの開始として適切なものとなるように、ユーザの状況と発話する情報の依存関係のモデルを用いて発話のタイミングと内容の詳細度を制御する干渉戦略について述べる。また、不適切な戦略による発話が行なわれたときにユーザが示す反応を戦略決定方法に反映する方法についても述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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