コーパスデータに基づく名詞コロケーションの辞書記述
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概要
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昨今、機械翻訳をはじめとする自然言語処理において、例文やコーパスを用いた分析が注目されている。情報処理振興事業協会(IPA)技術センターでも、新聞・教科書・論説文・小説や市販辞書の用例文のコーパスを独自に作成し、辞書の記述に利用してきた。現在作成中の『計算機用日本語基本名詞辞書IPAL(Basic Nouns)』でも、見出し語が形成するコロケーションを豊富に収録する予定である。そこに収録されるコロケーションは、コーパスに現れた文章を言語学の研究者の判断を通して分析し抽出したものである。本稿では、初めに、『名詞辞書』に収録するコロケーションの範囲と種類について述べる。次に、語義や用法の違いに基づいて行われる見出し語の下位区分において、コロケーションと語義の関係を初めとする問題点について論じる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
-
橋本 三奈子
情報処理振興事業協会(IPA) 技術センター
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村田 賢一
情報処理振興事業協会(IPA) 技術センター
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桑畑 和佳子
情報処理振興事業協会(ipa)技術センター:(現)富士通株式会社
-
桑畑 和佳子
情報処理振興事業協会
-
村田 賢一
帝京平成大学
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青山 文啓
東海大学
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橋本 三奈子
情報処理振興事業協会(ipa)技術センター:(現)富士通株式会社
-
橋本 三奈子
情報処理振興事業協 技術セ
-
村田 賢一
情報処理振興事業協会
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青山 文啓
桜美林大学:情報処理振興事業協会(ipa)技術センターwg委員主査
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