局所的相互作用モデル"Celloid"における大域的秩序の出現
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概要
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AL(人工生命)の研究においては、「系のemergent property(出現する性質)」が重要である。《「頭脳/神経系のはたらき」も「ニューロン間の相互作用を通じてはじめて出現する性質である:これは「ニューロンorシナプスを1個or複数個、削除する」(neuronal network(=graph)中のsubgraphの削除)という思考実験をしてみれば明らか単体のニューロン一個だけでは、頭脳/神経系の機能はもちろん果たせない!》この「出現する性質」をボトムアップ的に探求する研究として、筆者は現在"Celloid for Organismoid"と名付けた研究に取り組んでいる。即ち、部品として細胞もどき(cell-oid)を設計し、それらを集団として相互作用させることにより、有機体もどき(Organismoid)を出現させようとする研究である。本報告では、この一例として「昆虫等の剛毛発現過程に見られる大域的秩序の出現現象(="LAS"現象)」をとりあげ、その「AL的再構成」のモデル("box-in-box-type genetic network")を報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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