局所的相互作用モデル"celloid"における大域的秩序の出現(第3報). : 細胞集団サイズの自己調節(増殖制御)について
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概要
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細胞の増殖と分化は個体維持の最も基本的な活動である。特に増殖に関しては、これが適切に制御されることなしには、細胞集団の調和がありえない(cf.ガン細胞)。筆者は現在、多細胞生物に見られる現象である、細胞間の局所的相互作用を通じた細胞集団全体の大域的秩序が創発する現象を人工的に再構成しようと、"Celloid for Organismoid"と名付けた研究に取り組んでいる(文献[1],[2])。即ち、部品として細胞もどき(Cell-oid)を設計し、それらを集団として相互作用させることにより、有機体もどき(Organism-oid)を出現させようとする研究である。本報告では、細胞もどきに取り入れた「増殖制御」のからくりについて報告する。本報告の「目玉」は2点あり、ひとつは「民主的制御」(2節)、もうひとつは「"flow-ism"の提唱」(4節)である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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