OSI-TPとCCR(第2版)実装に関する一考察
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概要
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国際標準化機構(ISO)で規定されている分散トランザクション処理プロトコル(OSI-TP)は、種々のアプリケーションに適用可能な応用層のプロトコルとして期待されている。このOSI-TPの実現には、同じ応用層のプロトコルを実現するアプリケーション・サービス要素(ASE)を複数必要とする特徴があり、応用層構造(ALS)に準拠したプログラムモジュールを用いることで、開発効率やシステムの拡張性を高めることができる。OSI-TPでは、複数資源の更新を行う際にCCR(Commitment, Concurrency and Recovery)(第2版、以下ではV2と表記する)のプロトコルを利用できることが規定されている。このCCR(V2)では、CCR(第1版、以下ではV1と表記する)ではなかったPDU(protocol data unit)が追加されており、新たなPDUの連結(concatenation)を実現する必要がある。本稿では、ALSに準拠したプログラムモジュール構成(ALS実装方式)におけるCCR(V2)実装上の課題を明らかにするため、CCR(V2)の特徴を説明し、そのうち重要な課題であるPDUの連結の実装を検討する.またCCR(V2)の今後の位置づけについて考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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