中間データを用いるプログラム設計
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概要
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JSP法(Jackson Structured Programming Method)は、主として事務計算の分野で有効なプログラム設計の手法である。入出力のデータ構造から、自然に構造化されたプログラムが構成できること、また、Jacksonチャートが段階的,付加的にプログラムを構成するのに適した表現であることから、ヨーロッパを中心に普及している。JSP法は、1)データ構造定義,2)プログラム構造定義,3)手続きの列挙,4)プログラムの完成,の4ステップからなるが、構造化プログラムの設計においては、上記2)の段階まで設計され、プログラム木構造が得られることが本質であり、この木構造図を基にしてプログラム化する限り、しっかりした構造のプログラムになることは保証される。JSP法には、以下の問題点がある。1)科学技術計算のように、入出力データがわずかであったり、複雑なアルゴリズムを要する問題には適用できない。2)入出力データ構造に対応がつかない場合(構造不一致)には特別な方法(Inversion等)を用いなければならない。筆者は、これらの問題に対応出来、加えて、プログラムの開発に熟練していない人でも、構造化プログラムが容易に行えることを目的として、JSP法を拡張し中間データを用いたプログラム設計手法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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