ビジュアル・プログラミングのための制御構造のオブジェクト化と視覚化

概要

論文の詳細を見る
近年では、エンドユーザ・コンピューティングが主流になりつつあるが、現在のコンピューティング・スタイルは誰でも熟考することなくコンピュータを扱えるという状況には程遠い。そこで新しいプログラミング・スタイルの必要性が叫ばれ、その一つとしてビジュアル・プログラミングを挙げることができる。プログラミング言語の進展は、低級、高級、超高級、超高位の四つの水準に分けられるが、水準が上がってもプログラムの構造は一次元的かつ文章的であるのは変わらない。これに対し、ビジュアル・プログラミング言語は絵の持つ特性により、これまでのプログラミング言語の伝統から離脱している。さらに、ビジュアル・プログラミング言語は設計原理に基づき、以下の三つに大きく分けられる。1.アイコンがプログラミングの中心的な役割を担う言語2.紙の上で利用されているフローチャートやダイヤグラムを取り入れた言語3.視覚的表現が言語の不可欠な部分を担う言語ここでは、プログラミング言語として比較的利用しやすいと思われる1.の方法を用いて言語を構成することとする。さらに、プログラムを視覚的に記述するためにオブジェクト指向の考え方を導入する。プログラミングにとって必要である制御構造は、既存のオブジェクト指向言語では未だにオブジェクト化がなされていない。ここではその点に目をつけ、制御構造のオブジェクト化と視覚化について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

ビジュアル・プログラミングのための制御構造のオブジェクト化と視覚化

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク