実時間映像のハイパーメディア化に関する一検討
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概要
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我々は、ビデオカメラを通してユーザが現実世界の空間的な広がりをリアルに意識しながら、欲しい情報を直観的に検索できるハイパーメディアシステム「InfoGlass」の検討を進めている。InfoGlassの特徴は映像中のオブジェクトをその関連情報をアクセスするためのアンカーとして利用する点にある。映像中のオブジェクトには、机やワークステーションといった位置が固定的なもの(静オブジェクト)と、空間を動き回る人間のように常時位置が変動しているもの(動オブジェクト)の2種類がある。本稿では、このうち静オブジェクトのアンカー化技術のみについての検討結果を述べる。ユーザが静オブジェクトを注目する過程は,(1)展望,(2)発見,(3)注視/調査というプロセスに一般化できる。InfoGlassでは、このプロセスを(1)カメラ操作(pan,tilt)による展望,(2)静オブジェクト情報のスーパーインポーズ表示による発見,(3)ズームアップ/静オブジェクト指定による注視/調査として実現した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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