魚の協調的運動モデルに基づくCG動画像生成

概要

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ハードウェアレンダリングを高速で行なえる計算機が登場したことによって、ソフトウェアレンダリングされた画像をテープなどの媒体に記録する従来のアニメーション手法では実現出来ないVR(Virtual Reality)が可能になってきた。しかし、これまでのVRの多くは、景観シュミレーションに見られるような静止物体(建物など)を扱ったものであった。本研究は、魚という生物を扱った点で、従来のVRとは一線を画する。オブジェクトには形状のデータと共に、固有の関数を用いた運動モデルを持たせなければならない。ひと足先に、Tuらによる同様な趣旨の論文が提出されている。本研究ではTuらの手法に比べ簡単な手法を用いており、実時間CGにおいて最も重要な計算コストが著しく軽減されている。また本研究では実写のテクスチャマップを用いて魚を生成しており、アニメータの力を借りることなく、短期間で多数のリアルな魚を作ることが出来る。魚の群れに関してはReynoldsの論文が有名であるが、本研究では進行方向ベクトルを利用することにより、Reynoldsよりも簡単な方法で三次元の魚の群れを実現している。
1995-03-15