実映像中のランドマーク情報を利用した拡張現実感の一生成手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
AR(Augmented Reality,拡張現実感)という研究分野が注目を集めはじめている。ARは狭義では、シースルー型の頭部搭載型ディスプレイ(HMD:Head Mounted Displat)を使って、コンピュータが生成する画像を現実の背景にオーバラップさせるシステムを指すが、最近では、コンピュータがモノやユーザの行動を観察し、それに基づいて情報検索などの処理を実行するシステムも包含するようである。前者の例^1)では、トラッキングシステムを利用することで、実映像と3次元CG(Computer Graphics)の3次元的な合成を行なっており、現実感に注意が払われている。しかしトラッキングシステムは手術室のような限られた空間の中でしか利用できない。後者の例^2)では、被写対象物に添付したカラーコードを認識することによってデータベースの検索を行ない、結果を実映像に重ねて表示しており、現実を拡張することに注意が払われている。しかし、このような人為的な指標を建築物などの大きな対象物に添付することはできないし、前者のような3次元的な合成を念頭においていない。以上のような考察から、両者の目的を共に満たすには立体認識が必要があると考え、より広範な範囲で利用するために実映像中のランドマーク情報を利用したARシステムの構築を行なった。この方法だと、謂わばテント式(Wherever You Want)の利用が可能になり、キャリプレーションを行なえばどこでもARシステムを構築できる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
関連論文
- シナリオ文書からの存在・行動マップの作成とその応用
- 大容量放送映像アーカイブからの同一フラッシュシーン映像の発見(画像・映像処理)
- 21世紀への夢(テレビジョン学会創立40周年記念パネル討論会)
- 視点依存の微小面を用いた複雑な表面形状をもつ本物の表示手法(コンピュータグラフィックス(CG))
- 隣接交差点間における車列マッチングを用いた旅行時間測定(ITS画像処理, データベース, 一般)
- モデルエディタで作成した認識モデルに関する検討
- 放送映像のモデル構築に関する検討
- A-16-18 部分画像検索に基づく映像リンク手法
- 映像と関連テキストのマッチングによるドラマ映像記述システム
- 映像と関連テキストのマッチングによるドラマ映像記述システム
- シナリオ文書を用いたドラマ映像の編集
- 色相および形状のベクトル表現を用いた画像データベース構築手法の実験と評価
- NURBS, 逆運動学, 協調的運動モデルによる自然感の高い魚の実時間CG動画像生成 : ( 最先端画像映像生成処理技法)
- 時空間MRFモデルに基づく歩行者と統一的トラッキング
- 交通事象の自動取得および対話型解析システム
- 道路標識の確率分布による標識の検出
- 木構造によるマルチレイヤ・データの管理
- 地図とリンクした実写映像のインタラクティブ操作
- 魚の協調的運動モデルに基づくCG動画像生成
- 5M-10 データマイニング技術を用いた映像データのクラスタリング
- 実映像中のランドマーク情報を利用した拡張現実感の一生成手法
- 地図理解へのデータベース利用に関する-検討
- 状態遷移モデルとシーン記述言語の融合による画像検索手法の提案
- WWWにおける画像探索ロボット
- ライブハイパーメディアに基づく放送映像のアクセス
- ドラマの心理的展開に基づくダイジェスト生成