地図理解へのデータベース利用に関する-検討
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概要
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地図認識には各種の画像・図形処理技術が用いられるが,ノイズ・省略・地図記号の重なりなどのために,現レベルの自動入力処理だけでは誤りのない認識結果は得られていない.そこで,現在の技術をもって実用品質の図面入力を効率的に行うために,人間による対話的な修正作業を併用する方法が提案されている.このシステムは輪郭線データをもとにすべての認識処理をおこなう.自動認識処理段階をへて,対話修正作業によって正しく認識される箇所は地図全体の数%であるが,人間の判断を仰がなければならない状況というのは2つあって,個々には単純である地図記号が重なって,たとえば鉄道と道路の交差箇所や変形交差点のように輪郭線を追跡する上で複雑なものと,道路への家屋の接触のような単に印刷技術の限界のために本来の姿から変化したものがある.このうち前者は,人間の高度な判断を必要とし対象地図からのボトムアップな解釈のみでは解決が困難である.そこで本稿では,対話修正作業における人間の負担を軽減することを目的とし,計算機上に既存のデータベースを認識処理の参考にする方法について検討する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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