オブジェクト指向UIMSCONCORD(2) : 仕様定義言語CAISL
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概要
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我々は、オブジェクト指向 UIMS(User Interface Management System) CONCORDを用いてAIツール CHORUSのユーザインタフェース(SCORE)を開発している。通常、ユーザインタフェース(以降UIと略記)の開発は、プロトタイプの作成,使用実験,ユーザ評価のフィードバックによる改良、というプロセスを繰り返すことによって行われる。従って、UIMSではUIの変更が容易に行える必要がある。CONCORDは、UIを作成するのに必要な部品を用意し、共有ADTメカニズムによりUIとアプリケーションの分離を容易にしている。しかし、SCOREの開発を進めるにつれて、CONCORDを使用したUIの作成,変更は容易でないことがわかってきた。その原因として以下のことがあげられる。基本となる部品(Note, ADT,モデル等)を組み合わせてUIを作成する作業が非常に煩雑な上、これらを手続き的に記述する必要があるためにUIの構造がわかりにくい。ウィンドウの配置等のように、オブジェクト間の依存関係を定義しているものがソースコード内に分散している。このような問題を解決するために、UIの仕様の定義を宣言的に行い、この定義からCONCORDに必要なコードを生成するための言語CAISL(Concord Application Interface Specification Language)を開発した。本報告では、CAISLの概要を述べ、CAISLを用いて作成したSCOREのインスペクタの例を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
-
内藤 広志
キャノン(株)情報システム研究所知能工学研究部(キャノン(株)システムエンジニアリングセンター)
-
松山 洋一
キャノン(株)情報システム研究所知能工学研究部(キャノン(株)システムエンジニアリングセンター)
-
浅野 俊昭
キャノン(株) 情報システム研究所
-
浅野 俊昭
キャノン(株)システムエンジニアリングセンター
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間宮 悟
キャノン(株) 情報システム研究所
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