オブジェクト指向UIMSCONCORD(1) : 共有ADTメカニズム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年ダイレクト・マニピュレーションがユーザインタフェースとして標準となりつつある.このダイレクト・マニピュレーションをUIMS(User Interface Management System)で実現しようとする時,ユーザインタフェースをアプリケーションから完全に分離させるという,UIMSの基本的な考え方の見直しが求められている.ダイレクト・マニピュレーションにおいては,ユーザ操作に伴うアプリケーションの状態変化の表示や,操作の有効性のユーザへの通知といったようなsemantic feedbackがたびたび必要となる.ところが,この様な機能を実現するには,データの表示というユーザインタフェースの仕事にアプリケーションに固有な情報が頻繁に必要となる.ユーザインタフェースとアプリケーションを分離してこのようなfeedbackを実現するには,アプリケーションの持つデータ構造をユーザインタフェースでも二重に持たなければならなくなる.すると両者の整合性の維持等が問題となってくる.そこで我々はダイレクト・マニピュレーションをサポートする際に,従来のUIMSの持つ利点を生かしつつ上記の問題を解決するための,ユーザインタフェース/アプリケーション・メカニズム-共有ADTメカニズム-を採用し,このメカニズムに基づいて現在オブジェクト指向UIMS CONCORDを開発している.
- 1989-03-15
著者
-
内藤 広志
キャノン(株)情報システム研究所知能工学研究部(キャノン(株)システムエンジニアリングセンター)
-
松山 洋一
キャノン(株)情報システム研究所知能工学研究部(キャノン(株)システムエンジニアリングセンター)
-
浅野 俊昭
キャノン(株) 情報システム研究所
-
浅野 俊昭
キャノン(株)システムエンジニアリングセンター
-
間宮 悟
キャノン(株) 情報システム研究所
関連論文
- エキスパートシステム構築ツールCHORUS(2) : 仮説推論機能
- オンライン辞書のハイパーテキスト化手法
- 機器組込み型ソフトウェア開発支援システム
- 組込み型ソフトウエア開発環境 : その1システム概要
- レンズ設計エキスパートシステムOPTEX : ヒストリー管理機構
- アクティブマニュアルデータベースHydra-II(2) : マルチメディア機構とアクティブ機能
- アクティブマニュアルデータベースHydra-II(1) : 概要とデータモデル
- 辞書ハイパーテキストHydra(2) : データモデル
- 辞書ハイパーテキストHydra(1) : データベース構築手法
- カメラ技術メモ検索システム
- エキスパートシステム構築ツールCHORUS(3) : フレームシステム
- エキスパートシステム構築ツールCHORUS(1) : 協調推論機能
- エキスパートシステムの諸事例-I : レンズ設計への応用
- レンズ設計エキスパートシステムOPTEX : レンズオブジェクト
- モデルに基づく複合系システムの故障診断(1) : モデル/シミュレーション
- オブジェクト指向UIMSCONCORD(1) : 共有ADTメカニズム
- オブジェクト指向UIMSCONCORD(2) : 仕様定義言語CAISL
- LSI設計エキスパートシステムの開発 : (2)セルレイアウト
- LSI設計エキスパート・システムの開発 : (1)論理回路変換
- モデルに基づく複合系システムの故障診断 : 診断法