LISPマシンLIMEのソフト開発(I) : LISP記述LISPシステム
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概要
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試作機として研究開発されたLISPマシンLIME(LIsp Machine Engine)のソフトウェア(LISP処理系)を開発し、実用的規模の応用プログラムに対しても充分適用可能な処理系が作成されたのでここに報告する。LIMEは、通産省第五世代計算機プロジェクトの成果を利用して試作されたもので、実用的なツールを早期に提供することを主眼として開発されたものである。また、ワークステーションEWS48OOをホストプロセッサとし、全二重チャネルで結合されバックエンドマシンとして利用される。これにより、ホストOSであるUNIX上で開発されたソフトウェア財産を充分に活用でき、さらに大容量のメモリ空間(最大64M語)を使用することが可能となった。しかし、良好なプログラミング環境を提供するためには、LIME側にもインタプリタ、デバッガ、コンパイラなどを搭載する必要があり、これらのプログラミングシステムおよびその実行管理を行うためにLIME上にカーネルレベルのOSを搭載した。本稿では、これらソフトウェア(LISP処理系)の開発方針、開発手法、およびインタプリタの構成とその評価について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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横田 実
Nec C&cメディア研究所 ヒューマンメディア研究所
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横田 実
Nec C&cメディア研究所
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横田 実
日本電気株式会社 C&C 研究所
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越前 孝
神戸日本電気ソフトウェア株式会社
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冨田 一則
神戸日本電気ソフトウェア株式会社
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越前 章子
神戸日本電気ソフトウェア株式会社
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南田 英輝
神戸日本電気ソフトウェア株式会社
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