DTP印刷一次ファイル方式について
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概要
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現在、文書作成システムとしてDTP(Desk Top Pubhing)が注目を浴びている。これは、様々な分野にワードプロセッサが普及したことにより、高機能な文書作成システムが望まれるようになってきているためである。また、作成される文書も高品位高精細な印刷物が求められるようになってきている。DTPシステムにおいて高品位高精細な印刷物を得るためには、高度なページ記述言語(PDL)を搭載したプリンタが必要される。DTPの開発においては、特定のPDLをサポートするだけでなく、DTPシステムとして、要求される種々の環境で柔軟に対応していかなければならない。ここで、様々なPDLをサポートする方法として、(1)文書作成システムから直接該当するPDLに対応させて出力を行うか、(2)文書作成システムからは、様々なPDLに変換し易い中間ファイル形式で吐き出し、単に中間ファイルから個々のPDLに変換するか、二つの方法が考えられる。(1)は、システムに負担が大きくなり、新たにPDLをサポートする場合、開発工数の増大等の要因になる。また、あるPDLを他のPDLに変換する方法も考えられるが、この方法による変換は、高度な変換システムが要求される。一方、(2)の方法において、変換システムが簡単に様々なPDLに対応が出来るようにできればシステムの柔軟性の点で好ましい。我々は、(2)の方法で高品位高精細な印刷物を得るためのシステムを作成することを考えてみた。容易に個々のPDLに変換できるよう文書作成システムから出力される印刷の一次ファイルの記述形式を考察したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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