通信ソフトウエア設計支援環境 : ITECS(1):システム全体構成

概要

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通信ソフトウェアは、公衆、私設システムを問わずその開発規模は増加の一途を辿っていることは周知の事実である。また通信システムの課せられた使命から、通信ソフトウェアは高信頼性を具備していることが必須条件となっている。通信ソフトウェアの新規開発ないしは、恒常的通信サービスのエンハンスにおいて、通信ソフトウェア自体の巨大化に対する対応策とその高信頼化が、益々重要な課題となっていると思われる。一方、通信ソフトウェアの開発は、方法論、開発環境などは別としても基本的には、システムの要求分析、仕様作成、設計、試験、システム稼働なる一連の工程を踏襲してきているのが現状である。通信ソフトウェアの開発環境自体はOA化、自動化など年々高度化されてはいるものの、未だ十分とは言えず課題を残していると考えられる。この通信ソフトウエアの開発において、上位工程である仕様作成が重要であることは認識されているものの、共通的なプラットホームがないことも実状であろう。本稿は、通信ソフトウエア開発過程において仕様設計を対象とした当研究所の開発支援システムITECSについて紹介する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07