システム動作設計支援技法S S DESIGNの研究 : 性能仕様プロトタイピングの考察
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概要
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近年、システムが大規模化すると共に、システムに対する要求も多様化・複雑化する傾向にある。しかし、要求仕様があいまいのまま開発が進み、結果として下流工程からの戻り作業が発生する場合がある。これは、要求定義の段階だけではユーザ要求を正確に把握することが困難になっているためである。我々は、ソフトウェアの生産の工業化を行なうIMAP(Integrated software MAnagement and Production support system)の一環として、システム設計段階で要求仕様を明確にし、システム関与者間の仕様認識を統一することを目的とした、システム動作設計支援技法SSDESIGN(System Sequence Design)の開発を行なっている。これまで、システム仕様を図式言語であるSSDダイアグラムとして記述するエディタ、並びに、図式言語を解釈実行しイメージ化した仕様を、マウスで操作してその応答を検証する対話機能を持っビジュアルプロトタイピングの開発を行なってきた。しかし、ユーザがあらかじめシステムの実現イメージを体験し、システム仕様を理解・評価するには、機能面の検証だけでは不十分であり、性能を含めた総合的なプロトタイピングが必要となる。そこで、性能面のプロトタイピングのひとつとして、特にユーザにとって重要な処理部分について時間の概念を導入するための問題点の考察、および実現方式について本稿で述べる。
- 1988-09-12
著者
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楠井 洋一
株式会社東芝研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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津田 淳一郎
(株)東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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池本 浩幸
(株)東芝 研究開発センター システム・ソフトウェア生産技術研究所
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吉田 ゆき
株式会社東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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吉田 ゆき
(株)東芝 システム・ソフトウエア技術研究所
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楠井 洋一
(株)東芝 システム・ソフトウエア技術研究所
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