ソフトウェア仕様記述システムの評価(1) : 評価のメタモデル

概要

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ソフトウェアの危機が認識され、ソフトウェア工学が提唱されて10数年、その間多くの提案が行なわれてきた。仕様の記述技法とそれに基づく自動化ツールの開発は、その代表的なアプローチのひとつである。しかし、それらの評価は開発者自身により恣意的に行なわれており、統一的な評価尺度や評価方法はまだない。ISO/IECJTC1/SC7では、現在ソフトウェア開発方法の評価がテーマとして取り上げられ、検討が行なわれているが、未だ具体的な標準原案ができるところまでに至っていない。ソフトウェアツールもソフトウェアであるという視点からみると、ソフトウェアの品質モデルに関しては、これまでベーム、マコール等が、また品質評価技法に関してはミュリーン、東等が提案を行なっている。ソフトウェア設計技法の比較に関してはピーターズ、リスコフが報告を行なっている。筆者らは、IPA(情報処理振興事業協会)のソフトウェア環境統合化技術開発計画の一環としてその評価技術を開発し、評価を行なった。本稿はその報告の第一部として評価技術開発のためのメタモデルについて述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12