ウェーブレット変換を用いた画像のテクスチャ解析

概要

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近年、二次記憶装置が安価になり、また通信網が高速化されたこともあり、画像データベースは巨大化している。そのため、データベースの管理や、分類、検索の需要が高まる一方で、画像のインデックスの製作の手間が膨大になっている。データベースの有効な利用のためにはこのような検索手段を整備することが必要で、現在もっとも主流なのは、検索のためのキーワードによるインデックスを半自動、あるいは全自動で製作する方法である。これらは、個々のデータベースを対象にした様々な手法が提案されている。さらに異なる方法として、画像の内容そのものをキーにした(content based)画像検索が注目されている。これは、取り出した特徴量を基に、任意の画像を直接比較するものである。画像間の類似度に基づいてファイルが編成され、それに従った大量ブラウジングによる検索とテンプレートからの直接の類似検索により目的の画像に到達する。類似度に用いる特徴量は、主に色彩がもちいられている。形状をもちいる場合もあるが、もう一つの選択肢としてテクスチャがあげられる。テクスチャは定義が瞹昧であり、検索等への応用もまた途上である。本稿では、画像圧縮やブラウジングのための縮小画像の製作のために画像データベースで用いられている[1]ウェーブレット変換を用いることによって、画像からテクスチャ検索に用いることの可能な領域を抽出できることを示したい。また、テクスチャ特徴量としてウェーブレット変換をもちいることも考える。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

ウェーブレット変換を用いた画像のテクスチャ解析

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