力学問題に対する作図段階での誤りの認識
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
力学の問題解決過程では,問題を解決しやすい形態で表現するための作図が重要であり,このスキルの習得が学習者に望まれる.本研究では運動方程式のようなテキスト入力だけでなく,学習者の作図入力をコンピュータが認識してその誤り部分を診断するシステムを構築している.このシステムには以下の3つの意義がある.(1)式のような入力だけでは学習者の誤りが何に起因するのか判断できない場合があり,この場合に作図段階の情報がシステム中にあればそれをもとにして誤り原因を特定できるので,学習者の状態を式だけの入力よりもより詳細に把握できる.(2)学習者が問題解決過程で行き詰まった場合でも,どこで行き詰まったかを認識できる.(3)学習者の作図過程のデータ収集に役立つ.本システムは高校程度の力学問題を対象としており,物理の各概念はひととおり学習し終えて問題演習に進んでいる段階を想定している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
関連論文
- ニューラルネットを利用したイメージを表わす自然語入力からの色出力システム
- 図形パターン群における類似度決定のモデル化
- 計算機利用支援システムNeo-ASSISTにおけるユーザモデルを用いた応答メカニズム
- 述語パターンのマッチングに基づく文解析メカニズム
- WWW上における学習パスプラニング支援環境の構築とその評価
- ハイパー空間における再考支援のための Interactive History
- 効果的なコミュニケーションのためのグループ構成
- 協調学習グループの動的形成メカニズム : 学習理論に基づくネゴシエーションの実現
- 協調学習教材のオーサリングツール : 協調学習オントロジーに基づく設計
- 協調学習グループの動的形成メカニズム : 学習理論に基づくネゴシエーションの実現
- EBSの誤り可視化効果に関わる諸要因の分析とそれに基づく制御
- 初等力学を対象とした作図の診断システム
- 力学問題に対する作図段階での誤りの認識
- 効果的なコミュニケーションのためのグループ構成
- 協調学習グループ形成におけるネゴシエーション : エージェントの利己性・社会性に関する考察
- 対象理解を必要とする問題解決過程のモデル化 : ITSにおける認知モデル
- 動的学習グループ形成のためのオントロジーとネゴシエーション
- 設計と診断を融合したシェルの構成 : 診断ルールの生成
- 設計と診断を融合したシェルの構成 : 設計対象モデルの生成
- 学習理論に基づく協調学習環境の設計
- 誤り解析を必要としない知的CAIシステム : 教育戦略機構の汎用化