Eremothecium AshbyiiのビタミンB_2生産に關する研究(第22報) : 滲透壓低下胚芽培養試驗
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概要
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胚芽を原料とするEremotheciumの培養に當り原料胚芽を浸漬脱水する操作が有効である事は以前から認め工業的に應用しているが其の後この浸漬の意義を探求した結果浸漬操作の効力は灰分の除去即ち滲透壓の低下にあることを明かにした. 原料胚芽は50%水分でその滲透壓は20氣壓附近にあるが浸漬によつて10氣壓程度まで低下する. Eremotheciumの最適滲透壓は5氣壓附近にあるから從來の浸漬法は最適の條件とはいえない. 胚芽は浸漬によつて灰分も除かれるが同時に可溶含水炭素及び蛋白質並びに微粒糖分も失われこの操作による實量損失は30%に及ぶから浸漬は工場操作として問題がある. 滲透壓の低下は含有灰分を除去しなくても胚芽に灰分の少い資料を加えても目的を達し得る筈である. 今回の實驗はこの方針の下に行つたもので胚芽を粉末としこれに澱粉或いは小麥粉を混じて灰分の%含量を低下せしめたものにEremotheciumの培養を行つた.
- 公益社団法人日本生物工学会の論文
- 1950-03-15
著者
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