活性型ビタミンD_3に関する研究 : 腎臓におけるビタミンD_3の代謝調節の機構について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Several concepts have been proposed for the regulation of the regulation of the hydroxylation of 25-hydroxycholecalciferol (25-OH-D_3) in the kidney. The most prominent one is related to whether 25-OH-D_3 is converted to an active metabolite [1,25-(OH)_2-D_3] or to a nearly inert metabolite [24,25-(OH)_2-D_3]. The plasma levels of Ca, P and/or parathyroid hormone (PTH) have been suggested to be directly involved in this kind of metabolic regulation. Our results, however, clearly demonstrate that the regulation can proceed without changes in the plasma levels of Ca, P and possibly PTH, and that the level of 1,25-(OH)_2-D_3 in the body is the major factor which controls the adaptive response of the hydroxylation (1 or 24) of 25-OH-D_3. The regulation by 1,25-(OH)_2-D_3 levels seems to be related to induction or synthesis of 1-or 24-hydroxylases. Plasma levels of Ca, P and/or PTH appear to change the amount of intracellular Ca. The addition of 0.05〜0.2mM Ca to the kidney mitochondrial suspension caused a marked as well as dose-related stimulation of the 1-hydroxylation reaction. This stimulation coincided exactly with the increase in the amount of intramitochondrial Ca. We, therefore, propose that the level of 1,25-(OH)_2-D_3 in the body is related to the induction or synthesis of 1-and/or 24-hydroxylases, and that the amount of intramitochondrial Ca has a key role in the regulation of 1-hydroxylase activity in the kidney.
- 日本ビタミン学会の論文
- 1975-02-25
著者
関連論文
- ビタミンDの活性化 : 活性型ビタミンDの1α位と25位の水酸基の重要性(日本ビタミン学会第27回大会シンポジウム)
- 骨吸収におけるTNF関連サイトカインの役割 : 慢性関節リウマチにおける骨吸収機構の解明を目指して
- Id-1遺伝子におけるBMP-2応答領域の解析
- 骨芽細胞とTリンパ球における破骨細胞分化因子(RANKL/ODF)の発現様式の違い-OPG遺伝子欠損マウスを用いた検討-
- p130^はチロシンキナーゼc-Srcの下流分子として破骨細胞の機能発現に関与する
- TNFαはODF/RANKシステムによらず破骨細胞への分化を促進する
- 24-水酸化酵素の遺伝子の強制発現は腎炎を発症し,25-ヒドロキシビタミンD_3の排泄促進によるビタミンD欠乏症を惹起する
- PGEレセプターサブタイプEP4及びEP2を介したPGE2の骨吸収作用の発現機構
- PGE2はPGEレセプターのサブタイプEP4を介して骨吸収を促進する : EP1, EP2, EP3及びEP4ノックアウトマウスを用いた解析
- 骨吸収における細胞膜貫通型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT-MMP)の関与
- 慢性腎炎病態モデルラットにおける25-Hydroxycholecalciferol及び1α-Hydroxycholecalciferolの代謝の比較
- 5.慢性腎不全患者のカルシウム代謝及び骨変化(ビタミンD不応性重症くる病)に対する1α-OH-D_3の治癒効果(JOURNAL OF NUTRITIONAL SCIENCE AND VITAMINOLOGY Vol.21NO.4(August, 1975) : 掲載論文要旨)
- Chemical Modifications of Androsta-1,4-diene-3,17-dione. II. Synthesis of 17-nor-Vitamin D Analogues having a Hydroxy Group at 1α- or 2β-Position and Biological Activity of 1α-Hydroxy-17-nor-17,17-ethylenedioxyvitamin D
- 活性型ビタミンD_3に関する研究 : 腎臓におけるビタミンD_3の代謝調節の機構について
- 2.血清Ca低下を伴った慢性腎不全患者に対する1α-OH-D_3の効果(脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第149回会議研究発表要旨)
- 1.いわゆるビタミンD不応性くる病に対する1α-OH-D_3の使用経験(脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第149回会議研究発表要旨)
- 2.活性型ビタミンDに関する研究(奨励賞)(受賞講演)(日本ビタミン学会 : 第26回大会研究発表要旨)
- 1,25-Dihydroxycholecalciferol : その発見・純化・構造決定及び生理的意義について
- 1.三つのDihydroxy-vitamin D_3の同定とそれらの生理的意味(紹介講演)(脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第134回会議研究発表要旨)
- 1.骨髄性白血病細胞を移植した白血病マウスに対する活性型ビタミンDの延命効果 : 第204回会議研究発表要旨 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会
- 2-I-1 ゲラニルゲラノイン酸(GGA)による老化促進マウスの骨密度の増加とその作用メカニズム
- Androgen 欠乏による骨量減少と骨髄Bリンパ球造血の亢進
- 248 Androgen欠乏による骨量減少とBリンパ球造血の亢進
- 338 ヒト骨芽細胞様細胞におけるエストロゲン合成とその調節機構
- G-CSF投与により骨髄顆粒球の造血が亢進すると、骨量が減少する-老化促進マウス(SAMP6)を用いた検討
- P-271 骨髄造血と骨代謝の加齢による変化 : 老化促進モデルマススSAMP6を用いた検討
- 老化促進マウス(SAMP6)における骨髄造血異常と骨量減少
- 基礎研究の発展 骨代謝の分子機構
- ビタミンDのin vivoにおける骨作用
- 1-I-9 ビタミンD_3と慢性腎不全ラットに関する研究 : (3)骨病変に対する活性型ビタミンD_3投与の影響(日本ビタミン学会 : 第30回大会一般研究発表要旨)
- 1-I-7 ビタミンD_3と慢性腎不全ラットに関する研究 : (1)ラットにおける実験的慢性腎炎の作製と骨病変(日本ビタミン学会 : 第30回大会一般研究発表要旨)
- ゲニステイン(植物性エストロゲン)は卵巣に作用することなく骨および骨髄に作用する
- ビタミンD代謝酵素とその異常 (酵素異常)
- 腎におけるビタミンDの活性化 (医学の動向) -- (腎)
- IL-13およびIL-4の骨吸収抑制機構の解析
- P-35 卵巣摘出マウスにおける骨量減少と骨髄造血亢進との関係について
- 1-I-8 ビタミンD_3と慢性腎不全ラットに関する研究 : (2)1α-OH-D_3及び25-OH-D_3の代謝(日本ビタミン学会 : 第30回大会一般研究発表要旨)
- 骨吸収におけるマトリックスメタロプロテアーゼの役割
- 各種骨吸収亢進モデル動物を用いた in vivo におけるODFとOCIFの発現調節
- 骨芽細胞におけるプロスタグランジン産生の2段階調節機構 : PDGFによるcPLA2の活性化とIL-1によるCOX-2の誘導
- 1. 25-ヒドロキシビタミンD_3-1α-水酸化酵素とメガリンは同一のネフロンに局在する (I. 研究発表)
- 側鎖に酸素原子を含む新規ビタミンD_3誘導体の生理活性 : In vivo : 第40回大会研究発表要旨
- 側鎖に酸素原子を含む新規ビタミンD_3誘導体の生理活性 : In vitro : 第40回大会研究発表要旨
- 側鎖に酸素原子を含む新規ビタミンD_3誘導体の生理活性 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第229回会議研究発表要旨
- 12 ビタミンD_3の代謝研究 : 5つの新しいビタミンD_3代謝産物の単離同定および合成
- 2-II-35 側鎖に酸素原子を含む新規ビタミンD_3誘導体 22-oxa-1α,25(OH)_2D_3の免疫調節作用(第41回大会一般研究発表)
- エストロゲン欠乏時に蓄積する未熟な骨髄B細胞は骨髄間質細胞に作用し、IL-6産生を促す
- 1.活性型ビタミンDの発見が齎したもの : 活性型ビタミンDはいかにして発見され,臨床に導入されたか(紹介講演,第321回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- エストロゲンは胎生期において、新規エストロゲンレセプターERβを介して骨吸収を抑制する
- C-1-9 : 00 炎症性骨吸収における細胞膜結合型マトリックスメタロプロテアーゼ(MT-MMP)の関与
- B-12 炎症性骨吸収におけるマトリックスメタロプロテナーゼの関与
- 骨髄Bリンパ球造血の亢進による骨量減少 : IL-7投与マウスと卵巣摘出マウスの類似性
- 骨に選択的作用を示すラロキシフェン誘導体LY117018による骨髄B細胞造血と骨代謝の調節
- 2.経口投与による1a-Hydroxyvitamin D_3[1a-OH-D_3]と1a, 25-Dihydroxyvitamin D_3[1a, 25-(OH)_2-D_3]の活性の比較(脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第152回会議研究発表要旨)
- 貪食細胞が産生する25-HydroxyvitaminD_3の新しい代謝物の単離,同定 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第225回会議研究発表要旨
- 活性型ビタミンDとInterleukin-4によって誘導されるマクロファージの融合に共通したメカニズム : 脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第233回会議研究発表要旨
- マクロファージの融合過程における活性型ビタミンDのプライミング作用とCa^lt;++gt;に依存したプロモーション作用 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第229回会議研究発表要旨
- 4.活性型ビタミンDによるヒト骨髄性白血病細胞(HL-60)の分化誘導 : 1α,25-(OH)_2-D_3に対する耐性変異株について : 第200回会議研究発表要旨 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会
- 活性型ビタミンDはどのようにして発見され,臨床に導入されたか(第311回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 骨粗鬆症の病因を理解するための骨の基礎知識
- 骨はどのようにして形成され、破壊されるか : 骨形成と骨吸収の分子メカニズム
- 骨はどのようにして形成され、破壊されるか : 骨形成と骨吸収の分子メカニズム
- 40 年間の骨代謝研究から学んだこと
- 40年間の骨代謝研究から学んだこと
- 6.24位が保護された活性型ビタミンD誘導体は標的組織で26位が優先的に水酸化される : 脂溶性ビタミン総合研究委員会第269回会議研究発表要旨
- ビタミンD-24-水酸化酵素は24位が保護された活性型ビタミンD誘導体の26位を水酸化する
- 2-I-21 24,24-F_2-1α,25(OH)_2D_3のin vitroにおける代謝研究 : 第48回大会研究発表要旨 : 一般研究発表要旨
- 腎細胞癌細胞に対する活性型ビタミンDの増殖抑制作用
- 破骨細胞研究から創薬へ(老化研究から創薬へ)
- 「歯学における基礎研究のあり方」についての一考察 : ビタミンDと骨に関する45年間の自らの研究を振り返って
- 鶏胚の発生 (宇宙生物学--無重力下の生命現象を探る)
- 6.1α,25(OH)_2D_3による補体C3合成の誘導と破骨細胞形成における役割 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会第254回会議研究発表要旨
- 6.肺胞マクロファージの活性化と融合に及ぼすRetinoic acidと1α,25-(OH)_2-D_3の作用の比較(第220回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 増殖と分化-9-ビタミンDによる細胞分化と癌化の制御
- 活性型ビタミンDによる肺胞マクロファージの融合促進作用におけるポリアミンの関与 : 第215回会議研究発表要旨
- 3. 肺胞マグロファージに対する活性型ビタミンDの融合促進作用 : 脂溶性ビタミン総合研究委員会第206回会議研究発表要旨