アロキサン糖尿病シロネズミの坐骨神経障害に及ぼすビタミンB_1,B_6及びB_<12>投与の影響
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概要
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雄性Sprague-Dawleyシロネズミにアロキサン(45mg/kg)を投与して実験的糖尿病を作成し,坐骨神経の機能・形態変化の検索と,それらに対するB類ビタミンの摂取制限の影響,及びB誘導体の予防・治療効果を調べた.1)アロキサン糖尿病シロネズミにおいては,高血糖発症6週後には坐骨神経のMNCVの低下が認められた.更に10週後には,坐骨神経のMNCVの低下のほかにシュワン細胞の萎縮,髄鞘のラメラ構造の変化が発症した.2)アロキサン糖尿病シロネズミをB_1,B_6,B_<12>摂取制限下に飼育すると,坐骨神経の機能及び形態変化は増悪する傾向を認めたが,非糖尿病シロネズミではB類摂取制限は坐骨神経には全く影響を与えなかった.3)アロキサン糖尿病シロネズミをB類ビタミン摂取制限下に飼育し,TTFD(2mg/kg)+PLP(2mg/kg)+OH-B_<12>(40μg/kg)を高血糖発症1週後から5週間連投すると,坐骨神経のMNCVの低下は阻止された.又,高血糖発症6週後から4週間にわたり上記の処理を行った場合は,坐骨神経のMNCVの低下並びに形態変化は軽減された.4)以上の結果から,糖尿病に由来する坐骨神経障害はB類ビタミン摂取の影響を受け,TTFD+PLP+OH-B_<12>は予防・治療効果を持つと推定された.本研究の一部は日本ビタミン学会第27回大会(昭和50.6.2.大阪)にて発表した(ビタミン,49,308(1975)).
- 日本ビタミン学会の論文
- 1979-12-25
著者
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池田 衡
武田薬品工業株式会社中央研究所
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池田 衡
武田薬品工業
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岩塚 寿
武田薬品工業株式会社中央研究所
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志野 晟生
武田薬品工業株式会社中央研究所
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福田 尚久
武田薬品工業株式会社中央研究所
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名川 雄児
武田薬品工業株式会社中央研究所
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福田 尚久
Central Research Division, Takeda Chemical Industries Ltd.
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名川 雄児
武田薬品中央研究所
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福田 尚久
Central Research Division Takeda Chemical Industries Ltd.
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名川 雄児
武田薬品工業中研
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志野 晟生
武田薬品工業中研
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福田 尚久
武田薬品工業中研
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名川 雄児
武田薬品工業(株)中央研究所
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福田 尚久
武田薬品工業(株)中央研究所
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