2,3の鉱物質担持体がマツカレハスミシヤウイルスの殺虫効果におよぼす影響
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概要
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マツカレハ中腸細胞質型多角体病ウィルスの多角体液に「シリカ」の一種カープレックス, タルク, クレイ類の混合剤を混入して接種試験を行なった。カープレックスの場合は幼虫の死亡は多角体液のみのの場合に比較して, きわめて急速に行なわれ, また, 死体に多角体の形成がみられはじめるまでの期間も短かくなる。カープレックスのみを経口的に与えると, 多角体液と混入したものの場合よりも急速に死亡する。しかし, 多角体の形成はみられない。タルクは死亡率曲線を多角体液のみのものより約1週間おくらせる。カープレックス, クレイA, クレイBをキャリヤーとした粉剤形態のものは, 多角体液を用いたどの場合よりも, 死亡が緩慢に行なわれ, 最終死亡率もかなり低い。しかし, この粉剤は高温に対して多角体の活性を保護するはたらきをもつようである。
- 日本森林学会の論文
- 1966-05-25
著者
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