間伐にともなう平均直径および幹材積の変化について(第3報)
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概要
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筆者は, 第1報・第2報で, 同一樹種, 同一施業方法の多数の林分に寺崎B種の間伐を施した場合, 1林分の間伐前の樹高合計H, 胸高直径合計D, 胸高断面積合計G, 幹材積合計Vに対する, 間伐後の樹高合計h, 直径合計d, 断面積合計g, 幹材積合計vの比は間伐前の本数Nと間伐後の本数nの比に密接な関係があって, その相関の度合はh/H, d/D, g/G, v/Vの順に低くなっていることを述べた。この第3報では, この相関関係を高めるためにn/Nのほかに各林分ごとにR(=D_g/D^^-, D_gは平均断面積から算出した直径, D^^-は算術平均直径)を求め, この2つを用いてh/H, d/D, g/G, v/Vの重回帰式を求めると h/H=-0.172804+0.928937 n/N+0.237730 R d/D=-1.303086+0.889575 n/N+1.394660 R g/G=-1.739753+0.743729 n/N+1.964122 R v/V=-1.893681+0.708885 n/N+2.144365 Rを得た。その分散分析から, h/Hの場合を除き, ほかのものは皆n/Nの項はもちろん, Rの項も有意であるから, Rをn/Nとともに1新因子として重回帰式に導入することが有効であることを知るのである。そのうえ, Rの導入によってh/H, d/D, g/G, v/Vの残りの分散がほぼ等しくなることは, Rの導入の意義をさらに高めるものであろうと思う。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1963-01-25
著者
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