樹幹の形状生長の分解と合成
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概要
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樹幹は, 毎年自分の樹幹のまわりに木材の層を加える。故に反対に, われわれはあたかもラッキョウの皮をむくように, 年々または数年間に生長した層だけをはぎとることができる。以下この層を"stem increment"と呼ぶこととする。図-1ではstem incrementの高さをy軸に, stem incrementの各部の断面積をx軸にとってある。故に, もしもわれわれが樹幹の過去の樹高生長および胸高直径生長を知れば, stem incrementを一つずつ積み重ねることによって, その樹の現在までの形状の変化を知ることができる。以上述べたことから, たとえ樹幹の現在の樹高と胸高直径とが相互に等しくとも, 過去の樹高生長および胸高直径生長が異なれば, 樹幹の形状はそれによって相互に異なることが想像される。stem incrementの各部の断面積は次式で表わすことができる。z=K(e^<Ax>-e^<-Bx^2>)+Le^<-Cy>ここでzは求める断面積, xは梢端と断面との間の距離, yは底面と断面との間の距離, KとLとは定数である。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1970-05-25
著者
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