三変数幹材積式の樹高の項について : 特にクヌギ幹材積表について
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概要
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三変数幹材積式v_sLge^<mh-n/h>またはv=Kh^<K'>d^<K">等はHが胸高に接近すると共にvは零に収斂するのであるが, 幹曲線式y^2=px^rから誘導されたV=1/(r+1)g_aH(H/(H-l))^rは勿論或いはこの式を一般化したV=aD^bH^c(H-l)^dにおいてはHが胸高に接近すると共にVは零でない或る値に収斂するからこの不合理は無く, 従つて樹高が小さい場合でも誤差が少ない。150本のクヌギを資料として上式の常数を求めた処 V(m^3)=0.000003731 D(cm)^<1.7873> H(m)^<2.4782>(H(m)-1.2)^<-1.3264>を得, その分散分析表は第1表の通りで0.1%の危険率で(H-1.2)の項は有意であるから上式の(H-1.2)の項は無視することは出来ない。上式でH→1.2mのとき当然D→0で, このときVは0.00001112m^3に収斂するものと考えられる。なお上式ではH=2.58mのときVは極小値(Dが一定のとき)を示すがこれは理論上当然で, かつ事実に反するものでない。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1956-06-25
著者
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