コゲイロカイガラタケおよびその近似種に関する研究(第XII報) : コゲイロカイガラタケ, ヒロハノキカイガラタケ, キチリメンタケおよびキカイガラタケによるアカマツ心材の腐朽に及ぼす培養期間の影響

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概要

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コゲイロカイガラタケ, ヒロハノキカイガラタケ, キチリメンタケ, キカイガラタケ, ヒイロタケ, ワタグサレタケ等6種の腐朽菌によるアカマツ心材の腐朽と培養期間との関係を知るために, 60〜360日に亘つて接種試験を行つた結果, 培養日数の増すと共に材片の腐朽は著しくなつた。各菌とも接種120日以後に, かなり急激に腐朽の増大を来したが, コゲイロカイガラタケおよびヒイロタケではその後は急激な変化がみられなかつた。ヒロハノキカイガラタケおよびキカイガラタケの場合には240日以後に, またキチリメンタケおよびワタグサレタケでは300日以後に, 再び腐朽が著しくなつた。360日後にヒロハノキカイガラタケ, キチリメンタケ, ワタグサレタケおよびヒイロタケの4菌は著しい腐朽を示し, 前3者は典型的な亀裂性褐色腐朽を, また, ヒイロタケは海綿状白色腐朽を惹起した。
一般社団法人日本森林学会の論文
1957-11-25

著者

水本晋
静岡県林業試験場

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