コゲイロカイガラタケ及びその近似種に関する研究(第VI報) : コゲイロカイガラタケ, ヒロハノキカイガラタケ, キチリメンタケ及びキカイガラタケに及ぼすPentachlorophenol-Na塩の影響

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
コゲイロカイガラタケ及びその近似種の菌糸の発育並びにアカマツ侵害に対するNa-P. C. P. の影響を知るために, コゲイロカイガラタケ, ヒロハノキカイガラタケ, キチリメンタケ及びキカイガラタケの4種のほか, 比較としてヒイロタケも使用して実験した結果, 寒天培養基上におけるNa-P. C.P. の発育阻止濃度は, コゲイロカイガラタケでは0.0006%, ヒロハノキカイガラタケ0.0007%, キチリメンタケ0.0008%, キカイガラタケ0.0007%, ヒイロタケ0.002%で, Na-P. C. P. はコゲイロカイガラタケ及びその近似種に対してはかなり強大な毒性を有することがわかつた。アカマツ材片に濃度5%のNa-P. C. P. の水溶液を浸潤し, 腐朽させた場合には, 充分な防腐効力を示したが, それ以下の濃度では腐朽の進展を抑制はしたが, 腐朽を阻止するには至らなかつた。
一般社団法人日本森林学会の論文
1956-03-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク