潰瘍性大腸炎に対する全結腸切除術施行後に気管・気管支病変を呈した 1 症例

元データ 1992-01-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

潰瘍性大腸炎に気管・気管支病変を合併することは文献上知られているが, 気管支鏡所見に関する報告はほとんどない。今回, 我々は全結腸切除後に, 気管・気管支病変を呈した症例を経験したので報告する。症例は33歳の非喫煙者女性。全結腸切除術後3か月後より, 強い咳嗽が出現した。胸部X線上異常影なく, 喀痰培養でも菌は検出されなかった。種々の抗生物質や鎮咳剤を使用したが咳嗽が改善しないため気管支鏡検査を施行したところ, 気管及び気管支は発赤し, 多数の白色小結節性病変が密に分布している像が認められた。同部の生検組織所見では上皮の扁平上皮化生, 粘膜固有層には慢性炎症細胞浸潤が認められた。ベクロメサゾン吸入療法を開始したところ, 症状は徐々に改善し, 気管支鏡上も病変は消失した。本症例において我々は, 潰瘍性大腸炎術後の気管支病変の内視鏡所見について述べると共に, 肺病変との関連について, 若干の文献的考察をおこなった。

著者

浅井 貞宏 佐世保市立総合病院内科
早田 宏 長崎大学医学部付属病院第二内科
原 耕平 長崎大学医学部第二内科
荒木 潤 佐世保市立総合病院内科
増本 英男 佐世保市立総合病院内科
早田 宏 長崎大学医学部第2内科
広瀬 清人 長崎大学医学部第2内科
広瀬 清人 国立嬉野病院内科
浅井 貞宏 佐世保市立総合病院
須山 尚史 佐世保市立総合病院内科
原口 増穂 佐世保市立総合病院内科
原口 増穂 佐保市立総合病院 内科
原 耕平 長崎大学医学部

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