アルコール (飲酒) 誘発喘息に及ぼす各種抗喘息薬の抑制効果に関する研究

元データ 1992-07-30

概要

飲酒によっておこる気道収縮反応は, 日本人喘息患者の約半数に認められる反応で, 臨床上重要な増悪因子のひとつである. 今回我々は, このアルコール (飲酒) 誘発喘息の機序を明らかにする目的で, 成人喘息患者6名に対して, 種々の抗喘息薬で前処置したうえでエタノール経口負荷試験を行い, その抑制効果を検討した. 抗ヒスタミン作用を有するcyproheptadine hydrochloride 8mgの経口投与はエタノール負荷120分後の反応を有意に抑制し, disodium cromoglycate 2mgの吸入は負荷後15分から30分の反応を有意に抑制した. 一方atropine sulfate 3mgの吸入は抑制効果を示さなかった. これらの結果から, アルコール (飲酒) 誘発喘息の機序には肥満細胞 (好塩基球) とヒスタミンが関与していることが示唆された. しかし今回検討した6症例に関して, 薬剤の抑制効果は必ずしも同一ではなく, 本症は単一の化学伝達物質を介する反応ではなく, 複雑な反応の結果起こっていることも考えられ, さらに検討が必要と思われた.

著者

渡邊 尚 久留米大学医学部第一内科および関連施設
浅井 貞宏 佐世保市立総合病院内科
原 耕平 長崎大学医学部第二内科
渡辺 尚 久留米大学医学部第一内科および関連施設
犬山 正仁 独立行政法人国立病院機構東佐賀病院呼吸器内科
浅井 貞宏 佐世保市立総合病院
三浦 直樹 (財)長崎県総合保健センター
木谷 崇和 国立療養所長崎病院内科
下田 照文 国立嬉野病院呼吸器科
下田 照文 長崎大学医学部附属病院 医学部第二内科
犬山 正仁 長崎大学第二内科
友永 淑美 長崎大学医学部第2内科
渡辺 尚 長崎大学医学部第二内科
犬山 正仁 長崎大学医学部第二内科
三浦 直樹 長崎大学医学部第二内科
坂本 裕二 長崎大学医学部第二内科
木谷 崇和 長崎大学医学部第二内科
原 耕平 長崎大学医学部
下田 照文 長崎大学医学部第2内科

関連論文

▼もっと見る