小型気管支粘表皮癌の1例
元データ
2000-05-25
日本呼吸器内視鏡学会
概要
症例は62歳男性, 主訴は血痰。初診時, 胸部単純X線写真では異常は指摘できなかった。胸部CTでは右B^7内腔に突出する辺縁平滑で円形の小結節を認めた。気管支鏡では右B^7入口部に内腔をほぼ閉塞するポリープ状腫瘤が存在し, 生検鉗子で腫瘤の大部分は切除できた。肉眼的には大きさ9×7×6mm大の表面平滑な白色, 弾性硬の充実性腫癌で, 組織学的には低悪性度の粘表皮癌であった。腫瘍切除断端陽性と診断されたため, 3月30日右下葉切除術を施行した。組織学的には右B^7の粘膜下組織に1ヵ所腫瘍の残存を認めたが, リンパ節転移はなく, pT1N0M0, stage IAと診断した。術後9ヵ月, 再発は認められていない。本症例は血痰精査のために, 積極的に気管支鏡検査を施行したことで, 小型粘表皮癌の診断が可能であった。
著者
河野 匡
虎の門病院呼吸器センター外科
中田 紘一郎
虎の門病院呼吸器科
中谷 龍王
虎の門病院呼吸器内科
中谷 龍王
伊勢丹健康管理センター
中谷 龍王
神奈川県衛生看護専門病院
中田 紘一郎
虎の門病院(共済)
中田 紘一郎
虎の門病院 呼吸器科
坪井 永保
虎の門病院呼吸器科
岸 一馬
虎の門病院臨床腫瘍科
河野 匡
虎の門病院 呼吸器センター外科
川畑 雅照
虎の門病院分院呼吸器科
坪井 永保
国家公務員共済組合連合会虎の門病院呼吸器センター内科
坪井 永保
虎の門病院(共済) 呼吸器科
谷村 繁雄
虎の門病院呼吸器外科
友安 浩
虎の門病院呼吸器外科
本間 栄
国家公務員共済組合連合会虎の門病院呼吸器センター内科:東邦大学医療センター大森病院呼吸器内科
本間 栄
虎の門病院呼吸器科
谷村 繁雄
相模原協同病院(厚生連)
谷村 繁雄
虎の門病院(共済)
友安 浩
相模原協同病院(厚生連)
友安 浩
虎の門病院(共済)
岸 一馬
虎の門病院 呼吸器科
中谷 竜王
虎の門病院(共済)
本間 栄
虎の門病院(共済) 呼吸器科
中谷 龍王
虎の門病院(共済) 呼吸器科
川畑 雅照
虎の門病院
坪井 永保
虎の門病院
本間 栄
東邦大学医療センター大森病院呼吸器センター(内科)