土壌病菌Pythiumの生態および分類 : 第X報 ビート苗立枯病を起因する数種Pythium菌
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概要
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ビートの栽培はわが国では北海道において, 古くから行なわれている。以前暖地への導入が試みられたことがあり, その時苗立枯病が主な病害であった。その病原菌として, Pythium aphanidertmatum, P. spinosum, Pythium spp.など数種のPythiumが分離され, 新種としてPythium betae M. Takahashi n. sp.を同定した。P. betaeの胞子のうは通常球形で発芽管を生ずるが, まれに球のう内に6-10個の遊走子を形成する。蔵卵器は球形, 頂生, 通常2-3の長い刺状突起を有するが, まれに平滑, 径14.3-21.3μ。卵胞子は蔵卵器内に通常充満する。雄精器は異株生, まれに同株生, 1蔵卵器に1-2個側着する。本新種は三重県下でビート苗立枯病菌として分離された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1972-09-01
著者
-
田中 寛
大阪府農林技術センター
-
高橋 実
堺市福田 1298
-
一谷 多喜郎
大阪府立大学農学部
-
高橋 実
大阪府立大農
-
ALICBUSAN R.V.
フィリッピン大学
-
高橋 実
大阪府立大学植物病学研究室業績
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