植物ウイルスの虫媒伝染機作に関する研究 (第10報) : 萎縮病感染に伴なうイネRNAヌクレオチドの変化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
For the purpose of researching differences in nucleotides between healthy and dwarf diseased rice plants, ribonucleic acid (RNA) was prepared from rice plant leaves by a modified Kirby's method. Nucleotides were then obtained from the RNA by mild alkaline hydrolysis, and their quantitative conversions were observed. (1) For preparing RNA from rice plant leaves, the procedure described in the authors' preceeding paper was again modified. According to this schedule, the rice-RNA could be obtained more rapidly and more easily, with higher purity and homogenity, both from chemical, and physicochemical points of view. (2) Purine-to-pyrimidine ratio (Pu/Py) of the RNA from dwarf rice plants was from 0.88 to l.34, the ratio of adenylic acid plus uridylic acid to guanylic acid plus cytidylic acid (A+U/G+C) of the same RNA was from O.68 to 1.00. The values of Pu/Py and A+U/G+C of the RNA from healthy rice plants were from 0.73 to 1.28, and from 0.60 to 1.02, respectively. Nucleotide compositions of the RNA, therefore, appeared to be rather similar between healthy and diseased rice plants. It is, however, noticeable that the ratio of guanylic acid to adenylic acid is larger, and guanylic acid content of RNA is larger in the diseased plants than in the healthy plants.
- 日本植物病理学会の論文
- 1961-05-25
著者
関連論文
- (214) キャベツ萎黄病の生態的防除に関する研究 : 第2報 圃場衛生 (発病株除去) が次期作の発病に及ぼす影響 (昭和58年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (188) イプロジオン剤耐性灰色かび病菌の密度変動と耐性菌の再発現に関与する薬剤の影響 (昭和58年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (1) カボチャ台接ぎ木ウリ類の急性萎ちょうに関する研究 : 第1報 ユウガオつる割病菌に対する各種作物の反応 (九州部会講演要旨)
- (15) 高濃度耐性灰色かび病菌が示すジカルボキシイミド剤含有培地上での生育特異性 (九州部会講演要旨)
- (13) 圃場採集イプロジオン剤耐性灰色かび病菌のジカルボキシイミド剤に対する交さ耐性 (九州部会講演要旨)
- (12) ジカルボキシイミド剤使用圃場から採集した灰色かび病菌の殺菌剤に対する反応 (九州部会講演要旨)
- (204) 夏秋キュウリ, ろ地スイカおよびプリンスメロンから分離したカボチャモザイクウイルスについて (昭和56年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (48) 福岡県で発生したシュンギクべと病 (昭和56年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (190) TMV感染阻害剤としてのレンテミンの効果 (昭和55年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (145) ウリ類褐斑細菌病の種子伝染と土壌伝染についての2, 3の知見 (昭和55年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (23) カボチャ果実から分離された炭そ病菌に関する2, 3の知見 (九州部会講演要旨)
- (22) 沖縄産カボチャの腐敗要因に関する2, 3の知見 (九州部会講演要旨)
- (51) 香川県豊南および宝山地域のスイカおよびキュウリに発生したWMVとCMVの生態 (関西部会講演要旨)
- (152) イネ縞葉枯病に関する研究 : (XII) 罹病性品種の病葉でみられる細胞質rRNAおよびクロロプラストrRNAの変動と特異たんぱくの生成 (昭和46年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (35) イネ縞葉枯病に関する研究 (XI) : RSV感染葉のリボゾーム (関西部会講演要旨)
- (29) CGMMV (W)の病株における分布と伝染について (関西部会講演要旨)
- (155) イネ縞葉枯病に関する研究 (X) : 保毒ヒメトビウンカからのRSVの分離と電子顕微鏡的観察 (昭和45年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (145) イネ縞葉枯病に関する研究 : (IX) RSV 感染葉にみられる特異蛋白の精製 (昭和44年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (31) イネ縞葉枯病に関する研究(VIII) : RSV 感染葉にみられる特異蛋白と抗ウイルス剤検索への応用 (昭和43年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (178) イネ縞葉枯病に関する研究 (VII) : イネ,コムギ病葉および保毒ヒメトビウンカ体内におけるウイルス粒子の電子顕微鏡的観察 (ウイルス病(昭和43年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- 植物病原菌の薬剤耐性に関する研究 : 第1報 フェニール酢酸水銀に対する稲熱病菌の耐性について
- (166) 植物病原菌の薬剤耐性に関する研究 (III) : フェニール酢酸水銀耐性稲熱病菌の他水銀剤による影響並びにその耐性の持続について (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (164) 植物病原菌による殺菌剤の吸収について (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (107) イネ縞葉枯病に関する研究 (IV) : Blasticidin Sが保毒ヒメトビウンカに及ぼす影響 (ウイルス病(昭和41年度日本植物病理学会))
- (96) イネ縞葉枯病に関する研究 (V) : ウイルス純化過程でえられる抗血清陽性2成分の性質 (ウイルス病(昭和41年度日本植物病理学会))
- (164) 水稲に対する有機砒素剤の薬害に関する研究 第4報 : メルカプタンによる不稔について (殺菌剤(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (67) イネ縞葉枯病に関する研究 (III) : 罹病籾におけるウイルスの動向 (ウイルス病(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (66) イネ縞葉枯病に関する研究 (II) : ウイルス感染に伴なう病葉蛋白の変動 (ウイルス病(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (65) イネ縞葉枯病に関する研究 (I) : イネ縞葉枯病ウイルスの純化について (ウイルス病(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (83) 乾田直播栽培における栽培型および栽培様式と稲縞葉枯病発病との関係 (ウイルス病(昭和39年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (2) イネ縞葉枯病の薬剤防除に関する研究 (第1報) : 抗ウイルス剤による防除効果について (昭和38年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (19) 暖地における水稲穂枯性病害の実態と防除に関する 2, 3 の知見 (イネの病害(昭和38年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (86) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (VIII) : ウイルス活性RNAの構成ヌクレオチドの量比。 (ウイルス病(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- 植物ウイルスの虫媒伝染機作に関する研究 (第10報) : 萎縮病感染に伴なうイネRNAヌクレオチドの変化について
- (6) 稲萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (III) (昭和34年度関西部会)
- 植物ウイルスの虫媒伝染機作に関する研究 (第8報) : 放射性同位元素P^による萎縮病温州柑およびアオバハゴロモの燐酸代謝の観察
- (168) 柑橘萎縮病に関する研究 (VII) (ウイルス病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (144) 稲萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (II) : ツマグロヨコバイの保毒に伴う代謝異常 (ウイルス病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (26) 柑橘萎縮病に関する研究 (V) : 奇主範囲, 媒介虫の種類及び罹病に伴う柑橘終末酸化酵素の変化 (昭和32年度関西部会)
- (145) 柑橘萎縮病に関する研究 (VI) (ウイルス病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (27) 抗黴性物質による作物の人為免疫法に関する研究 (III) (昭和31年度関西部会)
- (103) 柑橘萎縮病に関する研究 [IV] : 保毒に伴う媒介昆虫の体内代謝の変化 (ウイルス病(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 水稲のデオキシリボ核酸について
- (25) 稻胡麻葉枯病に關する外國稻の抵抗性に關する研究(VII) : 病原菌の各生態種に對する抵抗性の品種間差異について (昭和29年度大会(1))
- (69) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (XII) : ウイルス活性 RNA のタンパク生合成系での役割 (続報) (ウイルス病(昭和40年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (76) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (XI) : 活性RNAのイネ無細胞蛋白質生合成系における意義 (ウイルス病(昭和39年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (102) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究(X) : ウイルス活性RNAのヌクレオチド配列について (ウイルス病(昭和38年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (6) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (IX) (昭和37年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (85) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (VII) : イネおよびツバクロヨコバイの RNA についての赤外分析 (ウイルス病(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (4) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 : (VI) ウイルス活性 RNA についての赤外分析所見 (昭和36年度地域部会講演要旨(関西部会))
- (102) イネ萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (V) : 萎縮稲 RNA のウイルス活性分画の分別について (ウイルス病(昭和36年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (73) 稲萎縮病の虫媒伝染に関する研究 : (IV) 保毒ツマグロヨコバイの各種組織の顕微化学的観察 (ウイルス病(昭和35年度日本植物病理学会大会))
- 水稲葉よりのリボ核酸分離法について
- Bacillus funicularisの生産する抗徽性物質Funicularin及びそれが稲苗の胡麻葉枯病感受性に及ぼす影響
- (133) 稲萎縮病の虫媒伝染に関する研究 (1) (ウイルス病(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (17) 抗黴性物質による作物の人為免疫法に関する研究(II) : 細菌の同定と抗黴性物質抽出法 (昭和30年度関西部会)
- (7) 抗黴物質による作物の人為免疫法に関する研究I. : Bacterium sp.の培養濾液の抗黴性並に此が水稲の胡麻葉枯病感受性に及ぼす影響 (昭和29年度関西部会)
- (102) 柑橘萎縮病に関する研究 [III] : 保毒虫の各種代謝系酵素の変化についての顕微化学的観察 (ウイルス病(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (101) 柑橘萎縮病に関する研究 [II] : 媒介昆虫アオバハゴロモの吸収, 加害時間についての観察 (ウイルス病(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (123) 植物病原菌の薬剤耐性に関する研究 : [II] フエニール醋酸水銀に対する稲熱病菌の耐性について (昭和31年度大会)
- (94) 柑橘萎縮病に関する研究(I) : 虫媒伝染並に感染に伴う代謝の変化 (昭和31年度大会)
- (18) 植物病原菌の薬剤耐性に関する研究 : (I) 昇汞に対する稻胡麻葉枯病の耐性について (昭和30年度関西部会)
- (16) 大麦角斑病に関する研究 (III) : 病原菌のアミラーゼについて (昭和30年度関西部会)
- (129) 薔薇を加害するMonochaetia菌の1種に就いて (昭和30年度大会(2))
- (124) 松の褐斑性葉枯病菌2種について (昭和30年度大会(2))
- (22) 大麦角斑病に関する研究(II) : 病原菌の生理学的観察特に小麦角斑病菌との比較 (昭和29年度関西部会)
- (21) 大麦角斑病に関する研究(I) : 病徴と病原菌 (昭和29年度関西部会)
- (105) 作物の疾病抵抗性の発現機構に關する基礎的觀察(1) (昭和29年度大会(1))
- (126) Cephalothecium菌による作物の人爲免疫法に關する研究(VII) : Cephalothecinによる水稲の對稲熱病抵抗獲得機構についての知見 (昭和28年度大会(2))
- (96) 赤星病に對する梨の抵抗性に關する研究(II) : 和梨,洋梨の品種間抵抗性に就いて (昭和28年度大会(2))