北海道地方の土壌から分離したPythium菌の種と分布
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概要
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北海道地方の土壌に生息するPythium菌の種と分布を明らかにするため, キュウリ種子とジャガイモ塊茎円盤(直径 4mm, 厚さ 3mm)による捕捉法と直接接種法を用いて菌を分離し, 調査した。供試した29試料中28試料から1試料当り1〜5種のPythium菌が分離されたが, 1試料からはまったく分離できなかった。分離した合計297菌株は, H-Zs(糸状胞子嚢から遊走子を形成するが, 生殖器官は未形成の一群)を含む14種に分類・同定できた。最も一般的に分布していたのが, P.sylvaticumで, 22カ所から94菌株が分離された。次いで, P.torulosum, P.rostratumとP.ultimumの分布が広く, 7〜11カ所から21〜28菌株が分離された。また日本では未報告のP.conidiophorumとP.dissimileが分離された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1990-10-25
著者
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