ブロムモザイクウイルス感染オオムギ葉からの RNA 依存 RNA ポリメラーゼの純化
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概要
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ブロムモザイクウイルス感染オオムギ葉の RNA 依存 RNA ポリメラーゼを界面活性剤とイオン交換カラムクロマトグラフィーによって純化した。膜結合ポリメラーゼの可溶化後, DEAE-Bio-Gel A クロマトグラフィーを行うことによって, 酵素の鋳型依存性や特異性が増大した。そして本酵素は完全な裁質依存性を示した。本酵素によって合成された産物をポリアクリルアミドゲル電気泳動とオートラジオグラフィーによって分析した。新しく合成された RNAは鋳型として加えた BMV RNAと相補的に結合していたが, 完全な大きさのRFでなかったことから, 二重鎖の部分は短いことがわかった。この RNA ポリメラーゼ活性は BMV感染組織中のみに存在し, BMV RNAに対してのみ高い鋳型特異性を示した。これらの事実から, この酵素の鋳型特異性は BMV遺伝子の産物によって制御されていることが示唆された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-10-25
著者
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