アブラナ科野菜根こぶ病菌による根毛感染とこぶ形成との関係
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概要
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アブラナ科野菜根こぶ病菌 Plasmodiophora brassicaeによる根毛感染とこぶ形成に基づく発病度との関係を欧州判別品種と国内で広く栽培されているアブラナ科植物2属5種54品種を用いて比較検討した。一定量の根こぶ病菌 (レース ECD 20/31/31) を接種した土壌中における発病度は Raphanus sativusに属するダイコン, ハツカダイコンと Brassica napusに属するルタバカで低く, 抵抗性を示すものが多く, 他のアブラナ科植物は全て罹病性であった。染色体数 2n=18とされる B. oleracea と R. sativusとの間でこぶ形成による発病度に著しい差異があり, 染色体数と発病程度との間に関係はみられなかった。一方, 根毛感染は全供試植物で認められたが, その程度は病原菌のレースにより, また同一種内においても亜種, 品種により著しい差異が認められた。根毛感染率が高くともこぶ形成をしない抵抗性品種, 根毛感染率が非常に低くても高い発病度を示す品種が存在し, 根毛感染率と発病程度との間に相関は認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-04-25
著者
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