アブラナ科野菜根こぶ病菌の単一休眠胞子による簡便な接種法
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概要
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アブラナ科野菜根こぶ病菌の単一の休眠胞子を感受性宿主に接種することにより発病させる簡便な技術を開発した。0.5μl当たり1個, すなわち1 ml当たリ2000個の濃度になるように調整した休眠胞子懸濁液をマイクロピペットで0.5μl取り, 殺菌したカバーグラス上に滴下した。この液の中に1個の休眠胞子が含まれることを倒立顕微鏡で確かめ, カバーグラスを高圧蒸気滅菌した育苗培養土上に置き, 2日間催芽させたハクサイの苗を液に接するように載せて軽く覆土し, 人工気象器内で栽培した。この方法により高率に根こぶを形成させることができた。欧州判別品種を用いて単一休眠胞子由来株とその元株で病原性を比較したところ, 両者が異なる場合があることが認められた。
- 1995-10-25
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