感性を反映できるカラーポスター作成支援システム

概要

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本論文では, ユーザの感性を反映させたカラーポスター案を作成し, ユーザを支援するシステムを提案する.提案システムは, (1)レイアウト作成部と(2)配色・フォント変更部の2つの部分からなる.配色・フォント変更部は, (1)ユーザの要求に合った背景色候補を選択する部分と, (2)遺伝的操作をもとにして配色・フォント変更案を作成する部分, (3)作成案から受ける印象をファジィ推論で評価する部分との3つの部分からなる.配色・フォント変更案の印象はシステム内部において評価される.その評価値とユーザの要求との近さ, システムによる作成案の「見やすさ」に対しての推論値, 色彩調和における美度の3点を考慮した適応度を用いて, システム全体は遺伝的アルゴリズムの枠組みで動作する.それによって, ユーザの要求に近い印象を持つカラーポスター案が次第に作成されていく.印象の推論は, 配色・フォントと感性との関係をファジィルールとしたファジィ推論で行われる.さらに, ユーザによる逐次的な2種類の学習法を用いることにより, 異なる感性を持つ各個人への適応が可能である.評価実験を通して, ユーザの感性とシステムの推論との相関などにおいて, 学習によるユーザへの適応を確認し, 支援システムとしての有効性を確認した.また, 得られたルールから色・フォントと感性との関係が抽出された.
2000-03-15

感性を反映できるカラーポスター作成支援システム

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