組織におけるインフォーマル情報共有モデルとその支援に関する考察(<特集>マルチメディア通信と分散処理)
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概要
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組織活動におけるインフォーマルコミュニケーションは, 業務を円滑化するノウハウや, 知的触発の契機となる情報を得る場としても重要な役割を持つ.インフォーマルな情報を蓄積/共有するために検討すべき課題とその支援アプローチを, 小規模グループにおける情報共有サービスの利用動向解析に基づき検討した.インフォーマル情報の属人性, 断片性, および単発性という3つの特徴より, 情報共有の課題を整理し, 情報共有システムFISHの利用履歴を用いたケーススタディを通じて, 2つの知見を得た.(1)発信者-受信者間の意識のずれの存在と, それを埋める補完行動を発信者自身が行おうとする傾向を示した.(2)共有指向性, 検索試行型という2つの視点より, 受信者の行動の支援アプローチが4つのタイプに分類でき, それぞれのタイプに合わせた検討が必要であることを示した.この知見より, 支援サービスの提案を行い, その検証を行った.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-01-15
著者
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