自己組織化学習機械の提案と相互干渉のある英字認識への応用
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概要
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木状データベースを自己組織化する一手法を提案し,英字認識へ応用する.システムは処理部と,初期状態では空白な記憶部とから成る処理部は,入力信号に似ている信号を記憶部から探索し,その関連情報を出力する.もし入力信号の随伴憶報が出力情報と一致しなければ,新たな情報が記憶部に付加され,その影響は次回の一連の処理に反映される.このように標本系列と記憶状態とに依存する手順に従って,データベースが自己組織化されてゆく.データ圧縮の分野では,データ系列中の文脈構造を自己組織化的に抽出してゆき,最適な圧縮率を漸近的に達成するユニバーサル符号化が知られているが,提案した方法においても同様に,入力信号に対する情報の再現性は標本系列のそれに漸近的に近づく.したがってこのシステムは,要求された任意の応答パターンをユニバーサルに学習する学習機械として応用できる.この学習機械を利用し,マイクロ計算機上に印刷間隔が一定でない英活字の認識器,およびその発展型として連続筆記英字認識器を実現した.良好な実験結果が示される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-05-15
著者
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