知識型統合ソフトウェアVCAP : システム設計および異種統計パッケージ制御列の自動生成
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概要
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VCAPは異種ソフトウェアをユーザ視野から統合するシステムである.事例として開発母体の異なる統計パッケージSPSSとSTATPACを取り上げ,オブジェクト指向の概念により設計開発した.統合対象ソフトウェアを従来の手続き中心から情報中心に把え直し,利用上の知識をシステムに内蔵してシステム駆動の核として用いることにより,異種プログラムを同一のユーザインタフェースで制御する.また従来人間がエキスパートとして果してきたエンドユーザ指導の役割をVCAPに行わせる.VCAPに内蔵する情報は,統合対象のアプリケーションプログラムのほかにデータベース管理システムCOODおよび論理型言語ShapeUpなどのプログラム群,解析対象のデータファイル・データベース,マニュアルに記載されている使用規則を格納したデータベースおよび利用途上で習得蓄積する使用法・使用例からなる知識ベースである.処理プロセッサを,統計解析の仕事を反映した対象プロセスに分割し,さらに処理片に細分した.これらの処理片をメッセージ授受で連結し対象プロセスを連係して仕事を遂行する.VCAPは格納知識を用いて対話者を誘導しながらその要求を受け取り処理手順を自動生成して,ユーザの一連の処理操作を行う.VCAPを介することによりユーザはソフトウェア個別技術を習得する労力から解放され,ソフトウェアヘの対応を技術中心から問題中心に改善できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-08-15
著者
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